婚姻届けを出すには、いくつか必要なものがあります。
ただ紙を書いて出すだけではないので、注意が必要です。
婚姻届けの提出で必要なもの
婚姻届けは結婚する人が全員出すものです。出す場所は本籍地か住所地の市役所になります。
提出する際に必要になるものがあるので、準備しましょう。
婚姻届けの用紙
役所の窓口でもらえます。
全国どの役所でも同じものを手に入れられます。
書き損じがある場合があるので、予備に数枚もらっておきましょう。
ペン
提出書類の記載は「黒」が基本です。「消せるボールペン」や「鉛筆」では受け付けてもらえないので、「消せないボールペン」や「万年筆」で記載します。
印鑑
捺印が必要な書類がたくさんあります。スタンプ印やゴム印では受け付けてもらえないので、注意しましょう。
また、新姓の印鑑も用意しておくと安心です。
戸籍謄本(抄本)
本籍地の役所に提出する場合は不要ですが、たいていの場合は別の場所となるはずなので、必要になります。
戸籍とは「国民の身分関係を登録しておき、それを証明する公文書」です。
家族関係なりが記載されている書類で、原本が保存されている場所が「本籍地」となります。
<戸籍謄本(こせきとうほん)>
戸籍に記載されている内容のすべてが記載されている書類
<戸籍抄本(こせきしょうほん)>
戸籍に記載されている内容の一部を写して記載されている書類(たいていは一人分が記載されている)
取得できる場所は、「本籍地」のみです。
本人が役所に行く場合は受付時間に注意です。
代理人が役所に行く場合は「委任状」「本人確認のための書類(代理人のもの)」「代理人の印鑑(認印可)」
本籍地が遠い場所にある場合は、本籍地の役所に「戸籍謄本(抄本)の請求用紙」を送付することで、郵送してもらうことが可能です。
戸籍謄本を郵送してもらうには、手数料として一通450円かかりますので、支払いには、「定額小為替」か「現金書留」を使います。
郵送してもらう場合は、請求してから手元に届くまでに1~2週間かかりますので、注意しましょう。
本人確認書類
パスポート、運転免許証、マイナンバーカードなどで、顔写真付きのもの
婚姻届け提出までの流れ
提出までの作業の流れは以下のとおりです。
婚姻届けの用紙を手に入れる
役所の窓口でもらいます。
最近はインターネットでダウンロードできる婚姻届けもあるので、どちらを利用するのかはよく相談しましょう。
なかなか忙しくて取りに行けない場合などは重宝します。
自治体によっては、テンプレートが存在しない場合もありますが、他の自治体のテンプレートを使用することもできるので、ご安心を。
用紙はA3サイズとの指定があるので、注意が必要です。
家庭用のプリンターはA4サイズまでしか扱えないことが多いので、その場合は、コンビニのコピー機でA3サイズに拡大コピーすれば、問題いないようです。
戸籍謄本(抄本)を取り寄せる
自分たちの戸籍を新しく作成するために必要です。
本籍地へ自分で取りに行くか、代理人に取りに行ってもらか、郵送してもらうのか、選択します。
郵送の場合は、時間がかかるので注意が必要です。(最長二週間)
婚姻届けに記入する
自分たちの記入のほか、証人の記載が必要です。
証人は、20歳以上の2名記載が必要なので、当日慌てないように前もって記載を依頼しておきます。
証人も捺印が必要になるので注意が必要。
役所に提出する
婚姻届は365日、24時間、いつでも受け付けてくれます。窓口の開いていない時間は、時間外受付などへ持っていきますが、出張所の場合は時間外受付をしていないこともありますので、事前に確認が必要です。
時間外受付だと、届け出が受理されるのは窓口が開いてからとなりますが、受理日は届け出をした日になりますので安心してください。
※婚姻届の記載に誤りがあると、受理されず、役所から連絡が来ますので、誤りを直してから受理されることになるので注意が必要です。
法的には受理日が「入籍日」となるので、こだわるならば窓口が開いている時間に出向くほうが安心です。
やむを得ず時間外に届け出る場合は、記載に誤りがないか、念入りに確かめてください。
婚姻届は以下、大きく分けて4つの場所に提出します。
- 夫の本籍地
- 夫の住所地(所在地)
- 妻の本籍地
- 妻の住所地(所在地)
「所在地」には一時的な滞在地も含まれるので、東京に住むふたりが北海道の富良野に滞在して挙式をした場合、ふたりの所在地は富良野ということになり、富良野市役所に婚姻届を提出することができます。
そのため、リゾートウエディングをする人でも、挙式日に婚姻届を提出することができ、挙式日=婚姻届提出日とすることができます。